この本を本屋さんで見つけた時 
かなり胸きゅんだったのにも関らず購入せず
常に本のことを気にする楽しみを味わっていた
そんな愛おしさいっぱいになる本。
無意識に願掛けをしていたような 
なんだかタイミングを大事にしていたような
そんな特別な本だったのだが 週末に入る前に購入し
いまいちなお天気の休日にページをめくる この幸せよ。

以前から気に入って楽しみにしているBlogの書き手さんが
この本でロンドンを担当していると
今日偶然 時間が出来て随分久しぶりに読んだBlogで判明し
心躍る週末だった。

社会人デビュタントになってから物理的に時間が無かったという事も
この方のblogを読んでいなかった理由ではあるのだけれど
この方の日記を読むと向こうでの生活が恋しくなる 
ということが時間の問題よりも大きい。
自分の住んでいた場所が出てくるのは
うれしかったり切なくなったりする。
そして たとえば 
帰国直前 トルコ料理のレストランに行ったのだが
同じ日に彼女も同じレストランに行っていたらしい記述があったりすると
場所も雰囲気も とても馴染んでいる 懐かしい場所なだけ
リアルに情景を想像できるのに
それが同時にリアルな感覚だけを残す過去の断片であることを実感してしまう
これが どうしようもなく切なく寂しい。

日々は自分にとって 向こうにいるときと変わらず
相変らず優しく怠惰だ。
でも 今すぐにでもここから飛び出して向こうに戻りたくなるのである。
ああ どこまでもモラトリアムに冒されているこの身体。


この方の書くすっきりとした文章がとてもすきだ。
かわいらしく すっきり。

理想的な文章。

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